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2016-09-19

和紙用具づくり体験会①

昨日、都内の「紙の博物館」で開催された「手漉き和紙用具づくり実演・体験会」に参加してきました。
紙漉きの道具である簀と桁づくりの職人さん、簀と桁の材料である竹ひごや編み糸の職人さん方が、それぞれの作業の工程について説明してくださいました。
同じ道具であっても、地方や個人ごとに材料や製法が異なり、それぞれの創意工夫のお話も大変興味深かったです。
道具職人さんあってこその自分の仕事を実感した体験会でした。

〈体験① 竹ひごづくり〉

竹ひごは、竹を鉈で幾度も縦に割って1mmほどになったものを、金属板に開けた穴に通してしごき、太さと表面を揃えて作ります。
一気に引き抜かないと、途中で詰まったり揺らいだりしたのが反映して、ガタガタのひごになってしまいます。
もちろん1本1本手作業で、ひたすら穴に通してしごく、を繰り返します。
1本のひごを作るのに7〜8回ほどの穴通しが必要で、1500とか3000本という単位でやっと1束になります。
その束を揉み込み、互いの摩擦で表面がつるつるになったらようやく完成です。
しごき用の金属板も手作りで、古くなった材木カッターの刃にドリルで穴を開けるそうですが、何度もひごを通すと切れ味が落ちるので、その度に新たな穴を開けなければいけません。
ひご作りと同じくらい大変なのは竹の入手で、竹林の荒廃が進む現在は自生の竹から選び取るのですが、人が入りにくい傾斜地に生えているものの方が適材だそうです。
厳しい環境で育った竹は「根性」があって、適度な張りとしなりがあるのだと、職人さんが仰っていました。

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