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2016-06-11

再会①

昨日から四国に来ております。
庵主は昨年のちょうど同じ時期に、徳島県山川町の阿波和紙伝統会館で5日間の紙漉き研修を受講しました。
その際にお世話になったのが、隣の美郷町にある農家民宿「きのこの里」さん。
自宅の畑で採れた野菜をたっぷり使ったごはんが、とっても美味しいお宿です。

紙漉きには、原料の繊維をほぐす「叩解」という工程がありますが、当時、そのために必要な木槌が入手できずに困っていました。
樫や欅など、強く打ち付けても耐えうるものでなければいけませんが、大阪の市街地では、適当な材を手に入れるのも、それを加工するのも一苦労なのです。
そんなことを、何の気なしに宿のお父さん・お母さんに話すと、ちょうど伐採して長年放置していた樫の丸太があるとのこと!
しかも、お知り合いの工務店さんに加工してもらえそうだというのです!
希望のサイズや仕様を伝え、翌日の講習を終えて帰って来ると…既に完成した木槌があるではありませんか!!
もちろん、現在、大切に使わせていただいております。

今日、一年ぶりに訪れた「きのこの里」で、この冬に初めて一人で漉いた紙をお見せすることができました。
少しずつ前に進んでいることを、お父さん・お母さんはとっても喜んでくださいました。
お二人の笑顔と目前に広がる山々を見ながら、遠く市街地でつくられた紙にも、この土地
の記憶がしっかりと刻まれていると感じました。

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