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2016-06-06

プレス機完成!

昨秋にご相談を持ち掛けてから7カ月余り。
漉き上げた和紙の「圧搾」(余分な水分を絞る)に使うプレス機が、本日納品されました!!
製作してくださったのは、東京都板橋区の福澤製作所さん(http://www.fukuzawatec.co.jp/about.html)。
金属と木を融合させたオリジナルの製品(木のヘッドホンなど)をつくっていらっしゃいます。

当工房ではこれまで、製本プレス機2台を代用して圧搾作業を行っていたため、最大A4サイズの紙しか漉けませんでした。
A3や賞状サイズくらいの大きな紙も漉きたいけれど…
研修先で見た、職人さん方が使うプレス機は、車を持ち上げる2tあるいは5tジャッキを用いた大型なものですが、自宅の台所で作業している当方には設置スペースがありません。
製本プレス機と同形の大型なもので、できれば錆の出にくい木製という条件で探していたところ、ちょうど木製製本プレス機を製作されていた福澤さんに辿り着いたのでした。

サンプル機を拝見するため、10月に板橋の工場にお邪魔して以来、幾度もメールや図面の郵送でやりとりを重ね、ついに迎えた今日。
宅配業者に任せるのは不安だからと、わざわざ福澤さんご一家自ら、大阪の拙宅に納品に来てくださいました。
完成したプレス機は、私の希望を踏まえることはもちろん、より使いやすいように、より長く使えるように、随所にこだわりと工夫が凝らされていました。
耐久性・耐水性を兼ね揃えた国産の欅と、錆の出にくいステンレス使用したプレス機であります。
(偶然にも、当工房のある高槻市の「槻」はケヤキの意、板橋区の木もケヤキだそうです!)


 

念のため、柿渋を6回も塗り重ねて耐水性を強化してくださったとのこと。
天板・底板・可動板ともに、厚さ6cm!
目一杯締め上げようと、軋みの一つもありません。
「紙床(しと=漉き上げた和紙を積み重ねたもの)」を載せるまな板もお願いしていたのですが、このまな板1枚だけで7.1キロもあるのです!
プレス機全体の重さは、男性2人で持ち上げるのがやっとな程で、女1人でも動かしやすいようにと、台車まで手配してくださいました。
きめ細やかな心配りと技の結晶が詰まった、製品というより、もはやこれは作品ですね。
福澤さんのお気持ちに報いるためにも、精一杯よい紙を漉こうと、心に誓いました。

 

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