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2016-03-31

はじめての紙づくり⑥

いよいよ漉きの作業です!
ここまで来るのに、長かった…
水に溶いた原料を、簀と桁(けた)という道具で漉き上げます。
この時、単純に水に溶いただけだと、水の落ちるスピードが速すぎて、簀桁の上で原料を揺することができません。
水がたぷんたぷんとゆっくり動くように、粘性を持たせる必要があります。
そこで登場するのが、「トロロアオイ」という植物の根。
ハンマーで砕いて水に浸けておくと、ネバネバした粘液が出てきますので、これを加えます。
トロロアオイは雑菌の繁殖しやすい高温の季節には、すぐにへたって水のようになってしまいます。
昔、紙漉きが主に冬に行われていたのは、農民の閑散期の仕事だったということもありますが、このトロロアオイの特性によるところも大きいです。
現在は、夏場に漉けないデメリットを解消するため、ホルマリン漬けにして殺菌性を持たせたトロロアオイを使ったり、化学粘剤を使用している産地がほとんどです。
枯風庵は天然にこだわっているので、甘んじてデメリットも享受します。
化学薬品は使わず、従って、夏場は漉けません。

簀桁を色んな方向に揺するのは、繊維を複雑に絡み合わせ、丈夫な紙をつくるため。
何度も原料をすくい、簀桁を動かし、厚みが出るまで繰り返します。

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