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2013-09-10

洗礼

今日、着物用の反物を織っていただくため、吉田美保子さんの工房にお邪魔した。

私にとって、「ものづくり」に携わることは、
「安定」を捨てて、「不安」を振り切って、興味のあることへ全力を費やす生き方。
それをあえて選んだ人には恐れるものなど何もないと思っていた。
もちろん、制作上の事情で悩むことはあるだろうが、
その「生き方」に疑問や不安を持つことなどないと信じていた。
無難な道を選ばない人生を支えるのは信念であり、
信念があるからこそ、そういう人生を選ぶことができる。
信念さえあれば何でもできる、どこまでも突き進める、と。
だから、美保子さんの一言にとてつもない衝撃を受けた。

「人生、いくつになっても悩むものですよ。
織りを始めた時も、今も、不安なのは同じ」。

あぁ…
「選ぶ」ことだけが、最初の一歩を踏み出すことだけが壁ではないんだ。
長年越えられなかった壁を乗り越えたら「終わり」ではないんだ。
ずっと道は続いていくんだ。
どんなに勇気が要った一歩でも、あくまで「一歩」でしかないんだ。
「ゴールでなく、そこからがスタート」という言葉は
何度も耳にしていたのに、ちっとも「分かって」いなかった。

私の反物制作の様子を、美保子さんのブログに掲載してくださることになった。→
そして、今回の制作について、「霧を吹き飛ばして、整えて、新しく生み出して、
名前を付けるのが私の役割かな」と書いてくださった。→
私が切望していたものを察し、理解してくださったことに感謝。感激。
お会いして、本当に良かった。

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